2023年8月10日、厚生労働省の「新しい時代の働き方に関する研究会」の中間整理が行われました。「資料」のような体裁のものになっています。
中間整理では、これからの労働基準法制の在り方を考えるに当たっては、次の2つの理念が重要であるとしています。
1、画一的な制度を一律に当てはめるのではなく、働く人の求める働き方の多様な希望に応えることのできる制度を整備すること
2、働く価値観、ライフスタイル、働く上での制約が個別・多様化しているからこそ、全ての働く人が心身の健康を維持しながら幸せに働き続けることのできる社会を目指すということ
そして、新しい時代に即した労働基準法制として、「これからも変わらない基盤」と、働く人の選択・希望の反映を可能にするための「変化に合わせた現行制度の見直し」などの方向性が示されています。
本中間報告は、大まかな考え方を整理したもののようで、具体的な見直しの方向性が示されている訳ではありませんが、今後の議論を注視していきたいと思います。
◇ 2023年8月10日 厚生労働省「新しい時代の働き方に関する研究会 第12回資料(中間整理)」